「鉄則」:ホームページ制作は、大勢で議論するほどダメになる
医療ホームページ、クリニックのウェブサイトを作成しつつ、毎日考えていること。ひとりごとなので、気にしないでください。
ホームページの評価は個人の主観です。見る人の数だけ、意見がある
新規ホームページ制作で引っかかることが多いのが、デザインです。テキストはご提案してから比較的短期間で校正していただけるのに、デザインは時間がかかるケースがあります。
理由はかんたん。テキストはドクターだけが校正しているのに、デザインについては多くの人の意見を聞こうとするからです。
デザインだけでなく、ホームページの評価は個人の主観の問題です。見る人の数だけ、意見があります。
意見を求める数を増やせば増やすほど、さまざまな意見が出て、取りまとめができなくなってしまいます。
ですから当社では、「デザインについては先生と奥様だけで見て決めてください」とお勧めしています。しかしスタッフに意見を求めたり、なかには製薬会社のMRに見せて、よせばいいのにMRが持ち帰って営業所中の意見を取りまとめて、それを当社に送ってきたというケースがあります。
この時はさすがに、「当社よりMRさんのほうを信頼されるのでしたら、どうかその製薬会社の担当の方に制作業者を紹介してもらって、そこで作ってください。当社は降ろさせていただきます」と申し上げました。
うちは「勝てる医療サイト」を作ってます。ご信頼いただければ、必ず結果は出します
当社は、制作代行を行っていますので、なるべくクライアント様のご要望をかなえたいと望んでいます。色調やテイストなど、あらかじめご要望を伺って、それを織り込んだものを制作しています。
また当社はプロですので、SEOを意識しつつ、ふつうの人が見て伝わりやすい、最適なデザインとコンテンツのサイトを制作しています。基本的には、当社がご提案するサイトがベストなものなんです。プロが作ってるんですから。
それをご提案して、修正のご希望があればそこから修正を行います。
でも、あらゆるみなさんの、相反するご希望や、あいまいなご指摘を反映して修正することはできません。
ましてやMRといったまったく結果に責任を持たない部外者の意見に従うなど、有り得ないことです。もしホームページに集患効果がなかったら、契約を打ち切られるのは当社なのですから。
ホームページには、誰でも自分の好みで意見を言うことができます。
それに無批判に従っていては、ほぼまちがいなく結果として効果のないホームページができあがってしまいます。それでいちばん損をするのは、注文主であるドクターです。
当社は経験上、やってよいことと、やってはならないことがわかっていますから、クライアントの利益に立って問題のある修正についてはご指摘するようにしています。
しかしできれば、ホームページの制作は、できるだけ無責任な第三者の意見に耳を傾けず、当社を信頼して行っていただきたいと思います。
当社を信頼して依頼することにしたのであれば、最後までご信頼いただければ、必ず結果は出して見せます。
中途半端にしかご信頼いだけないのであれば、最初からご依頼いただかないほうがありがたいとすら思っています。
勝てる勝負を、他人の意見を聞いてみすみす逃すのはバカげたことです。
ホームページ制作時は、大勢の意見を聞けば聞くほどダメになっていくのです。もしご自身の判断に自信が持てなければ、他人でなく、当社をご信頼ください。
「ホームページの改善」を院内のTQC委員会にかけてはならない
さて、新規開業時にドクターのご希望を反映した医療ホームページを作って、うまく集患に成功して、順調にスタッフも増え、ドクターも「スタッフの自主性を尊重しよう」と考えて、TQC委員会でクリニック業務の改善を行う体制を取るようになってきました。
順調な発展で喜ばしい限りです。
ですが、けっしてこのTQC委員会の議題に「ホームページの改善」をかけてはなりません。ホームページについて大勢で議論すると、ろくなことにならないからです。ほとんどのメンバーが新規採用された人で、当初ホームページを制作したときのいきさつやコンセプトは知らないみなさんです。
だって、そもそもおかしいじゃないですか。たとえば「MRIの性能向上について」というテーマをTQC委員会にかけて、全員から性能アップのアイデアを募ったりしないでしょう。
MRIの性能は、プロである機器メーカーにいる専門家が、日々技術力を磨いて進歩するものであって、ふつうはお任せしていて、技師ならともかく、看護師などの医療スタッフはそこに手を加えようなどとは思わないですよね。
優れたホームページも、これと似たような高度な専門性をもっているのに、素人が集まって「ああしろ、こうしろ」というのが不思議だと思われていないのは、なぜなのでしょうか。
結局、素人が口を出しても、悪い方向にしか変わらないのです。
しかしながら、TQC委員会というものは、とにかく目的として何らかの「改善」提案を期待されている存在なので、どうにかこうにか「変更案」を出さなければなりません。そこで参加者一人ひとりが、「自分はこうすべきだ」という改善提案をして、発言したことに満足します。
みんな、自分が知っている他のホームページのケースを持って来て、「こうしたほうがよい」と提案して他の人の賛同を得ますが、当社から見ると「それはやっちゃあいけないよ」という禁じ手が少なくありません。
またみんながまったく違う角度から提案するので、矛盾した修正が盛り込まれていたり、とても1ページに盛り込めないほどの画像や機能の追加がてんこ盛りになっていたりします。それも集患効果やユーザビリティとはあまり関係ないような……。
角を矯めて、せっかくのキャッシュ・カウを殺しては意味がありません
また、スタッフはよく自院のホームページを見ているし、医療の専門家なので、コンテンツを物足りなく感じるようになります。でも当社は初めてサイトを見る素人向けに、医療内容が伝わるようにサイトを作っているわけで、スタッフ向けに作っているわけではありません。これについても自分たちが満足するように修正するよう提案が出たりします。
それらをとりまとめて改善提案とするのですが、議論の前提から肝心のSEOがすっぽり抜けていたりします。当然ですよね、SEOに必要な要素なんて、医療スタッフはそもそも知らないんですから。
でもこのクリニックに患者さんが増えているのは、SEOが県内1位になっているからであって、その結果としてスタッフを増員してきているのに、その増員されたスタッフがSEOの足を引っ張るのでは、なんだかよくわからない話です。
そうすると、もしTQC委員会の改善提案の通り修正してしまったら、順位は落ちるし、コンテンツもおかしくなってしまって大幅に集患効果を落とすことになってしまいます。
これでは「改善」とは呼べません。「改善」のための改善は、うまくいっているホームページにはまったく必要のないことなんです。
ところが委員会は、大勢の人が集まって話して決めたことなので、メンツがあります。どんなにまちがっていることでもそれをひっくり返すと波風が立ってしまいます。ですから「この方向で進まないとまずい」というモメンタムが発生します。後に引けなくなってしまうのです。
したがって、せっかくホームページによる集患に成功しているのであれば、けっしてTQC委員会に「ホームページの改善」をかけてしまってはなりません。
こういうことを、「角を矯めて牛を殺す」「船頭多くして、船山に登る」と言います。
ホームページというのは高度な専門性を持ったものであり、大勢の素人で検討すべき対象ではないのです。これは「鉄則」です。
何か機能として追加が必要であれば、それだけを素直に追加すればいいんです。
院内にはいろんな改善テーマがあるはずですから、TQC委員会ではぜひ「ホームページ改善」以外のことをご検討ください。
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これらはすべて医療ウェブサイト制作のために当社が撮影したオリジナルの写真です。
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