医療ホームページ、クリニックのウェブサイトを作成しつつ、毎日考えていること。ひとりごとなので、気にしないでください。

外部対策とは、ちゃんとしたホームページを作る内部対策に対応した言葉で、外部リンクを貼ることによってそのホームページの重要性を検索エンジンに知らせるSEO対策のことです。

これまでGoogleは、ホームページの重要性を評価するために、どのくらいのリンクがそのページに貼られているかを重視してきました。
そのためSEO業者は人工的に作ったリンクを対策するホームページに貼ることによって、検索順位を上げるという対策をたくさん行ってきました。
こうした単純な対策に対抗するため、Googleはリンクの関連性を分析するようになりました。つまり医療ホームページの場合は医療関係のサイトから、意味のあるリンクをたくさん張られている場合、そのホームページの順位を上げるようにしたということです。

SEO業者は、「何千ものリンクを貼りますよ」と宣伝していますが、医療とは関係ないサイトやアダルトサイトなどからリンクを張られた場合はむしろマイナス評価になってしまいます。これではお金を出して、何をやっているのだかさっぱりわかりません(そういう損な状態になってしまっている医療サイトもたくさんあります。当社は見た！)。

では、普通に制作業者が医療機関ホームページを作成した場合、制作業者はSEO対策をやってくれるのでしょうか？
これは業者によって対応に差があることと思います。

ただしお考えいただきたいのは、SEO対策というのは特殊なテクニックを必要とする付加的なサービスであるということです。
ですから当社であればきちんと行っているSEO対策でも、SEO対策のノウハウを持っていない制作会社であれば、やっていないケースも少なからずあるはずです。
制作会社の仕事は「ホームページの制作代行」ですから、「SEOは業務ではない」と考えていても不思議ではありません。
当社はこれまでに200件以上のホームページの評価を行っていますが、制作業者が最初からきちんとした外部対策を行っているケースはかなり例外的なことで、外部対策なしで放置されているか、大抵の場合は医療機関側が他のSEO業者に依頼して行っていることが多いようです。

ではなぜ、医療機関ホームページの制作業者は外部対策をあまり行わないのでしょうか。それははっきり申し上げると、ホームページの制作費用があまりにも安く抑えられているというところに原因があると思います。
制作業者は、ホームページの営業に多くの労力とコストを割いています。受注してしまえば、これまで述べてきたようにホームページの良し悪しがわかるドクターは少ないのですから、「後はどうなっても知ったことではない。釣った魚にエサはやらない」と考える業者がいても不思議ではありません。
むしろ当社から見るとそうした制作業者の方が多いように思います。

ホームページが集患にどのくらい寄与しているかをはっきり測定するドクターは少ないですし、業者がSEO対策をちゃんとやっているかどうかをチェックしているドクターは、もっと少ないでしょう。
リンクの件数だけではなくて、タグやソースコードまでチェックしなければ、SEOが効果的かどうかは分からないからです。ドクターは日々の診療に忙殺されていて、とてもそんな暇はありません。
ですからホームページ制作業者としては、受注のためには価格を抑える必要があるので、どうしても削ることができない営業コストはそのままにして(受注できないと話は始まりません)、ドクターが評価できない制作コストやSEO対策にかけるコストを抑えるのが合理的なわけです。

きちんと集患できる医療ホームページを作るためには高度な制作ノウハウと、SEOノウハウ、最適なリソースが必要です。これらはすべての制作業者が獲得できるものではありません。一方で、営業力は人と資金の確保さえできれば獲得できますからね。
「若い営業さんががんばってくれたからよしとするか」とご自身を納得させているドクターは少なくありません(でもそのダメなホームページでなければ、もっと患者さまが来てくれる可能性が高いのですが……)。

ですから制作会社の経営的観点から言えば、価格は下方硬直しているため、ちゃんとしたホームページを作れなくても、営業力さえあれば競争に勝てるというのが、現在の医療ホームページが置かれている環境といえるでしょう。
ここでは顧客であるドクターの利益が軽視されているところに注意が必要です。
だって、きちんとやることをやっていないと、Googleは評価してくれないんですよ！　そしてやるべきことをちゃんとしている制作業者は稀です。だから検索順位が上がらないんです。
でも、何かおかしくないですか？　医者がやるべきことをやってなかったら訴えられる世の中ですよ。だったら、ちゃんと仕事をしていない製作業者は訴えられてもおかしくないはずなのに……そうはなっていないんです。なぜなら、「月額5,000円」の制作会社を訴えるのもおかしな感じがしますからね……

とにかく、医療ホームページは医療経営の命運を握る重要なキーファクターなのですから、よほどよく考えて制作業者を選定する必要があると思われます。
もしクリニックなどの医療ホームページの制作コストが全体的にもう少し上がれば、どの業者もSEOの外部対策まで本格的に行う、良いホームページを作ることができるようになるかもしれませんね。

えっ、当社はどうかですって？　当社はあくまでホームページ制作代行会社なので、ホームページはきちんと作ります。
制作したサイトについて、SEOは付加的に行っておりますが、順位保証はしておりません。作成したすべてのサイトが上位に表示されているようですが、それはあくまで結果に過ぎません。
えっ、なぜ釣った魚にエサをやるのかですって？　当社の契約にはすべて「甲(医療機関側)は、いついかなる理由でも当契約を解除できます」と書いてあるんです。当社の契約には契約期間の縛りがまったくないので、順位が下がったら契約を打ち切られちゃうからですよ！

ウェブ コンサルティング ラボ

医療ホームページ制作会社のひとりごと　目次

これらはすべて医療ウェブサイト制作のために当社が撮影したオリジナルの写真です。

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