医療ホームページ活用でクリニック・医院の集患・増患

果たしてクリニックのホームページにお金をかける意味はあるか?

クリニック開業医にとっての医療ホームページとは何か。その現実と「常識のウソ」を、WCLホームページのユーザー開業医が解説する。 

東京都 クリニック開業医 T先生

■医者が喜ぶ医者の自己満足ホームページと患者目線の医療ホームページはぜんぜん違う!

 私は4年前に開業したときに「基本的に医院ホームページは必要だ」と知ってはいましたが、「ウェブサイトなんか自分でつくれば十分だろう」と考えて、最初はホームページビルダーで自作していました。自分では気に入っていたのですが、周囲から「これではダメだ」と言われて、WCLさんに依頼して改めて作成しました。
 普通の医療関係のHPは、ドクターの信念とかモットー、経歴などを書いていますが、WCLさんはあまりそういうことは書いてくれませんでした。それはWCLさんは「医者が気に入るサイトを作ろう」としているのではなく、ユーザーの気持ちに立ってコンテンツを考えているからなんですね。
 トップページにヘルシンキ宣言を載せていても、患者さんはぜんぜん喜びません。医者の自己満足HPでは意味がないのです。

 そんな感じですから最初は、医者の間では私のクリニックのホームページの評判はあまりよくありませんでした。私の両親は病院を開業しているのですが、彼らも「変なHPだ」と思ってたみたいですね。
 でも患者さんにはとても評判がよかったです。私の妻は医療とは関係のない人間なのですが、妻もよろこんでいました。
 それと、新聞や雑誌、テレビ局などマスコミの人からするとWCLさんの制作する医院ホームページはとてもわかりやすいらしく、HPを見てたくさん取材が舞い込むようになりました。開業後にアンケートをとってみると、60歳以下の方は90%以上がHPを見て来患されています。
 結論としては、一番大切なのはHPを作る側が、どれだけ顧客目線になっているかなんですね。

■薬品卸やコンサルが勧める医療ホームページ制作業者は…

 私は今は広告宣伝費は、ホームページ以外にはつかっていません(クリニックホームページについてはリニューアル、拡張などにコスト支出)。開業前は、薬品卸が紹介するいろんな業者が出入りして、ほとんど脅迫されるような感じで、新聞広告や電柱広告を付き合いで出させられましたが、効果はほとんどありませんでした。新規開業時は、薬屋さんの言うことを聞かなければならないような圧力をひしひしと感じますからね。
 また開業コンサルタントも適当なことを言いますが、彼らは開業した後の面倒はみてくれません。最初だけで、開業した後はまったく来なくなってしまいます。ですからそういうところが勧める業者は、「医者が喜ぶHP」をとりあえずつくっておけばそれでよいわけです。
 彼らは営業は上手なので、お金を出してくれる医者を喜ばせるHPは作るのですが、「患者さんに喜んでもらえるHPを作ろう」という視点があまりないように思います。

■医療ホームページ制作業者は山ほどやってくるが…

 診療所を新規開業すると、「医療ホームページを作りませんか」という営業マンがいっぱい来ます。ほとんど体当たり営業です。専門業者もいれば、外資系の生命保険会社なんかもいます。わたしはクリニック開業後すぐにホームページが完成していましたから、客観的にこれらの営業マンを観察することができました。でも、うちのHPくらい見てから売り込みに来て欲しいですよね。
 営業力はみなさんすごいですよ。中にはうちのウェブサイトを見て、「どうやって作ったんですか?」と熱心に調査しに来る超大手企業もいましたね。WCLさんに頼んでいると言ったら、「うちではこんなHPをつくるにはかなりの金額がかかります」と肩を落として帰って行きました。
 中には自社のサイトに「タダで掲載する」という業者もいますが、後になってから高額な料金を請求してきたりします。またそうした医院ホームページは文字数の制限があったりして使い勝手が悪いものです。テンプレートなので細かいところは直せません。自分で更新しようと思ったら文字数がいっぱいで、他の部分を削らなければならないというので頭を悩ませるなんて、忙しい開業医にはまったく無駄な時間です。そのくせ、そういうHP業者の担当者はだいたいすぐに辞めてしまいます。
 きちんとした医療ホームページをつくっておけば、そんな変な業者に頭を悩まされずにすみます。タダのサイトを喜んで使っていたら、その業者がつぶれたら自分のクリニックのホームページもなくなってしまいます。しっかり独自ドメインを取って運営することが大切だと思います。

■ベンツを買うよりいいホームページをつくれ!

 「クリニックのホームページにお金をかける意味があるのか?」と疑問に思っている新規開業医の方も少なくないようです。
 その一方で、開業するのに金融機関からお金を借りて、まずベンツを買ってしまうドクターも少なくありません。開業前に医局の雑誌に、ベンツの前でにっこり笑っている写真を載せているようなドクターです(笑)。こういう人たちは、「まずベンツを買って残ったお金を開業資金にしよう」と考えがちです。これは明らかにまちがっています。
 外車を買う金があるのであれば、しっかりした医療ホームページをつくるべきです。残ったお金は運転資金に回しましょう。開業医にとっては、患者さんを集めて一刻も早くクリニックを離陸させるのが何より先決なのです。ベンツは成功したら後から買えばよいのです。
 開業する前に、お金をいったいどこに使うべきなのか……看板広告や宣伝広告に意味があるのか、ご自身の大切なお金なのですから、よーく考えるべきだと思います。

■コストを考えれば「餅は餅屋」

 また、わたしも最初はそうだったのですが、ドクターはみんな頭がいいし凝り性なので、自分の手で気に入った医院ホームページを作ろうとする傾向があります。しかし開業医は経営者でもありますから、他にもやらなければならないことがたくさんあるんです。
 病院のスタッフにHPをつくらせている人も少なくありません。だけどスタッフはスタッフで、ホームページにエネルギーを使うよりも、やってもらわなければならないことがたくさんあるんです。われわれにとってスタッフの人件費はとても高いのですから。
 またHPには何よりもセンスが必要です。ドクターやスタッフの中で、そのようなセンスを持っている人がいることのほうがまれでしょう。
 餅は餅屋に任せるのが一番だと思います。スタッフの労働コストを考えれば、HPの製作費は簡単に回収できると計算できます。
 あるいは開業直前の内覧会にばく大な費用をかけ、準備に時間をかけるのであれば、一回こっきりの内覧会なんかよりもずっと効果が続くHPを作ったほうが何倍も得だと思います。

■素人にコンテンツはつくれない

 医院ホームページをプロに頼まない理由は、「HPは看板みたいなもんなんだから、看板くらい自分で作れるだろう」という思い込みにあります。
 確かに看板なら、素人でもつくろうと思えばつくれないことはありません。ドクターはみんな学会発表しているので、パワーポイントを使ってポスターを作るのはお手のものです。
 だけど、看板はつくれても、なかなかコンテンツ(中身)はつくれません。でもそこから先が、集患のためには一番大切なところなんです。だからコンテンツに魅力がないのであれば、クリニックのHPをつくる意味はほとんどありません。

■HPによるリクルーティングにはワザが要る

 クリニックの経営者が頭を悩ますことのひとつが、「求人」です。うちのクリニックは、とてもよい従業員を募集することに成功していると思います。しかも看護師募集を出しているわけではないのですが、とても優秀なスタッフが、向こうから当院のホームページを見て訪ねてきてくれます。
 そういうことを言うと、わかっていないウェブサイト制作業者は、「じゃあ、看護師募集を大きく出しましょう」と言ったりします。だけどHPを見ている側の看護師さんは、「看護師募集!」なんて大きく書いてあるのを見ると、「このクリニック大丈夫なのかしら??」と思ってしまうので、まったく逆効果なのです。そんなこともわかっていないHP業者が多過ぎます。
 ですからうちのような小さなクリニックは、看護師や職員の募集ページはつくっていませんが、常に募集が必要な大規模病院はそういうわけにはいきません。WCLさんがつくっている大規模な病院や大学医局のサイトを見ると、医師にしても看護師にしても、「その病院に勤めるとなぜハッピーになれるか」ということを説得的に書いてあります。人材確保は病院にとっての最重要課題なのですが、そのクリニックが勤めやすい環境であることをアピールする一番かんたん、かつ効果のある手段はHPなんです。
 医師や従業員の募集という観点でも、HPはうまく使えばとても威力を発揮すると思います。

■「クレームの時代」は医療ホームページで乗り切れ

 最近は、病院の治療方針などについて電話で質問してくる患者さんがとても多いです。そういう場合は、お年寄りでパソコンを見られないといったケース以外なら、「医院ホームページをご覧ください」とひとこと言えば納得していただけます。
 診療時間や休診日などについても、電話でいちいち説明しているととても大変ですが、ホームページに書いておけば一発です。
 特定の治療法や、患者さんの側の準備についてもHPに書いておいて、一言「HPをご覧ください」といえばおしまいです。
 変な話ですが、最近は芸能人も離婚会見を開かずに、HPで発表するようになっています。ウェブサイトはだんだん、個人にとっての公式な発表の場になりつつあるわけです。
 また、現代は「クレームの時代」です。
 例えば北海道や九州といった遠方からいらっしゃる患者さんが、「すぐその日に治療してほしい」とご要望されたとしても、医院ホームページに「まず何回か検査が必要なので遠方から来るお客さんはご注意ください」と書いておけば、たいていの方には納得していただけます。こちらにとって都合の悪い患者さんをブロックすることにもなるし、言い訳と言ってはおかしいですが、手順をあらかじめオープンにしておくということにもなるわけです。
 「うちはHPを情報発信のベースにしています」という姿勢を貫けば、そうした行き違いによるクレームを最低限に減らすことができるのです。

ご参考:クリニックのホームページ制作サイドから見た 新規開院/開業コンサルティング.1

・「クリニックの名前」で運命が決まります
・SEOの目標を立てる=クリニック経営上一番重要なこととは
・ホームページ公開のタイミングにこだわらないでください

ご参考:クリニックのホームページ制作サイドから見た 新規開院/開業コンサルティング.2

・最近のGoogleは新規開院クリニックにやさしくない
・ロゴマークよりも重要な院内印刷物とは?
・開業成功スパイラルと、やばクリ・つぶクリの分かれ目はどこにあるか

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「公立病院HPリニューアル体験談」

■HP効果! 前代未聞のコメディカル求人応募
■病院の魅力を何とか伝えたい!
■自分がイメージする医療ホームページをつくれるのは誰か?
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開業以来5年間走り続けてきたドクターが、ホームページ制作とその効果の実際を、ぶっちゃけ説明します。

WCLにクリニックのホームページを制作依頼した理由
効果を感じたのは1~2年経ってから、今では駐車場がいつも満車に
ホームページ制作には、膨大な職人技的ノウハウがある

先生の医療方針をはっきり反映したページ建てを企画して、実現に成功。開業4カ月で早くも満員状態。

SEOというのはどの程度大切なのか知りたい
取材の前に仮サイトを作成
わからないことは「わかりません」と正直に申し上げています

承継開業で専門性の高い内科系クリニック。ターゲットを絞って広診療圏からの集患に挑戦しました。

ホームページの製作担当者が直接ご説明します
狙い通りに特定の疾患の患者さんを集患
遠くからの新患さんが増えたので、駐車場も広げるつもり

当社に「二言」はないんです。当社が言ったことは必ず達成されなければなりません。

インタビュー中に当社が聞き直しているところは、話が一番面白いところ
当社に「二言」はないんです。成果は内輪に見積もって申し上げています
魅力的なコンテンツを作るのは、企画力と表現能力

クリニック開業医にとっての医療ホームページとは何か。その現実と「常識のウソ」。 

■医者が喜ぶHPと患者目線の医療ホームページはぜんぜん違う!
■薬品卸やコンサルが勧める業者は…
■HP業者は山ほどやってくるが…
■ベンツを買うより医療ホームページをつくれ!
■コストを考えれば「餅は餅屋」
■素人にコンテンツはつくれない
■HPによるリクルーティングにはワザが要る
■「クレームの時代」はHPで乗り切れ

大規模病院のHPリニューアル「ここさえ押さえておけばうまくいく」。

■HP効果! 前代未聞のコメディカル求人応募
■病院の魅力を何とか伝えたい!
■自分がイメージする医療ホームページをつくれるのは誰か?
■決め手は「文章で訴えかける」こと
■ドクターをまとめられるのはドクターだけ
■手順を踏めば、問題は起こらない
■取材日程の調整は大仕事
■原稿校正をやつたら全員参加意識が出てきた
■みんなはHPが出来上がってみないとわからない
■「外部への窓口」としての病院HP

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