「まあ、検索順位さえ上がれば何とかなるだろう」と思った竹田先生、「診療科名+地域名」で検索してみるのですが、いつまでたっても20位以上になりません。営業君に電話をして「SEOもやるから大丈夫だと言ってたじゃないか」と文句を言うと、「でも地域名+ばんぶう診療所では1位ですよ」との返事。竹田先生「それは当たり前だろう！」

↑ホームページ制作業者はちゃんとSEO対策をやってくれるのでしょうか？
当社はこれまで無料診断として、200件以上のホームページの評価分析を行っていますが、制作業者が最初からきちんとしたSEO対策を行っているケースはかなり例外的なことで、ほぼ放置されているか、極めて不十分な対策しか施されていないケースがほとんどでした。

「ホームページ制作業者はホームページを作るのが仕事なんだから、 SEOは二の次だ」という理屈かもしれませんが、それにしても内部対策(後述)すらおろそかになっている医療機関ホームページが多すぎます。やるべきことをちゃんとやっていなければ、検索エンジンは上位表示してくれません。

ただまあ、お考えいただきたいのですが、このご時世に月々5,000円か1万円で、呼べば営業マン君が飛んできてくれて、何でもかんでも至れり尽くせりやってくれるということのほうが異常だと考えるべきかもしれません。あれだけ営業攻勢をかけるということは、それだけでも大変なコストがかかっているはずです。制作業者はその営業コストもすべて回収しなければならないわけですから、進歩の早いGoogleにキャッチアップする、かなり時間と手間がかかるSEO対策まで手が回らないのは当然と言えば当然でしょう。
世の中、よほど運がいい場合を除いて、値段なりのモノしか手に入らないのは当然のことなのです。

ホームページを作っても全然順位が上がらないし患者さんも来ないし、来て欲しくないライバル医院だけ近所にいよいよやって来るので、「なんとかしなくちゃ」と焦っている竹田先生のところに、タイミングよく電話をかけてくるのがSEO業者です。
「ターゲットキーワードの診療科目+地域名だと25位ですね。対策したほうがいいですねえ。最近は内部対策だけではなかなか順位が上がらないので、内部対策指示書をお送りしますので、それに沿ってホームページの中身も修正してくださいね」と言われて、「そうか、専門のSEO業者に頼めば問題は解決だ！」とほくそ笑む竹田先生なのでした。

↑SEO(検索エンジン最適化)対策には、2つの方法があります。
ひとつは外部対策、「ホームページに対する外部からのリンクが多いほど、そのホームページは重要である」という評価基準から、検索エンジンはホームページのリンクをカウントして、リンクが多いものを上位に表示するようにしていました。このためSEO業者は、自前で制作したダミーのホームページからリンクを自作自演で貼り付けて上位表示されるようにしてきました。

もう一つは内部対策。検索エンジンがキーワードを認識しやすいように、検索エンジンのアルゴリズムに適合するようホームページの中身を作ることです。ホームページの中身を充実したものに見せかけるために、他のホームページからコンテンツをコピーするようなことが行われていました。

しかしながら、Yahoo!やGoogleの企業としての目的は、検索する人にとって望ましいホームページを上位表示するようにして、「利便性が良い検索エンジン」としてアクセスを集めて広告収入を得ることにありますから、SEO業者の見せかけのテクニックによって役に立たないホームページが上位表示されてしまってはGoogleは困るわけです。

そこで、検索エンジンはこうしたスパム行為を徹底的に排除するアップデートを着々と重ねてきました。目の敵にされている大手SEO業者の外部対策はほとんど無効化されましたし、検索エンジンのアルゴリズムは200項目もあるので、内部対策指示書に従って多少修正を加えたくらいで順位を上位にできるほど甘いものではありません。
中には実力のあるSEO業者に、強力な対策をしてもらえるケースもあるでしょうが、検索エンジンの技術力に勝つ対策をしてもらえるかどうかは、まさに運次第です。

6.それどころか、ホームページがYahoo!から消えてしまった！
7.肝心の中身が、集患できるコンテンツになっていない

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