AI・LLMO

なぜ、医療サイトの更新は後回しになるのか

「ホームページを直したいと思いながら、気づけば1年が経っていた」——先生方からのご相談で、いちばん多いのはこの種のお話です。診療時間の変更が反映されていない、休診のお知らせが古いまま、スタッフ紹介に辞めた方が載っている。深刻な問題だと分かっていても、後回しになる。なぜそうなるのか、当社が現場で見てきたことを書きます。

この記事の要点

  • 更新が止まる理由の多くは「時間がない」ではなく「誰が、どこを触ってよいか分からない」ことにあります
  • 制作会社にすべて任せる設計は、些細な更新にも都度やり取りが発生し、かえって更新を止めてしまうことがあります
  • AI検索の時代でも、更新の「頻度」そのものより「情報の正確さ」が重視されると考えられます
  • まず着手すべきは、更新を「先生方だけで直せる部分」と「専門知識が要る部分」に切り分けることです
  • 「更新できていない」というご相談の共通点

    当社にご相談いただく医療機関の多くは、開業時にホームページを作り、その後ほとんど手を入れていません。理由を伺うと、たいてい「忙しくて」という言葉が返ってきます。ただ、詳しくお話をうかがっていくと、忙しさそのものよりも別の事情が見えてきます。

    時間がない、のではなく「触れない」

    診療時間の変更程度であれば、5分もあれば直せます。それでも直っていないのは、多くの場合「どこを触れば直るのか分からない」「触って壊すのが怖い」という理由からです。制作会社に開業時のホームページを一式作ってもらい、その後の運用方法を詳しく共有されないまま引き渡された——というケースを、当社はこれまで数多く見てきました。

    CMS(コンテンツ管理システム)
    専門知識がなくても、文章や画像をブラウザ上で更新できる仕組みのことです。WordPressはその代表例です。CMSで作られたサイトでも、更新できる範囲がテンプレートの構造上ごく一部に限られていたり、更新方法の引き継ぎがされていなかったりすると、結局「触れない」状態になります。

    制作会社に任せた設計が、逆に更新を止めてしまうことがある

    すべて制作会社に任せる契約は、一見安心に思えます。ただ、些細な一文の修正にも都度連絡し、見積もりを待ち、対応を待つという流れになっている場合、先生方は次第に「まあ、今は困っていないから」と後回しにするようになります。困っていないのではなく、直すコストが見合わないと感じているだけ、というのが実際のところではないでしょうか。

    更新頻度は、AI検索の評価にどう関わるのか

    「更新しないと検索順位が下がるのでは」というご質問もよくいただきます。正直なところ、更新頻度そのものが評価に直結するという明確な根拠は、当社としては持ち合わせていません。ただ、はっきり言えることがひとつあります。古い情報が載ったままのページは、患者さまにとってもAIにとっても、判断材料として使いにくいということです。

    「新しいこと」より「正しいこと」

    診療時間、対応可能な症状、休診日——こうした情報が実態とずれている場合、患者さまは来院してから困りますし、生成AIが誤った情報をもとに回答する可能性も残ります。更新の目的は「頻繁に動かすこと」ではなく「実態と表示を一致させ続けること」だと、当社は考えています。

    誤解のないように書いておきます
    更新頻度を上げること自体を否定しているわけではありません。お知らせやコラムを定期的に発信することには意味があります。ただ、それは「実態を正しく保つ」ことができて初めて意味を持つ取り組みであり、順序を間違えると、更新作業だけが目的化してしまいます。

    先生は、まず何をすればよいのか

    いきなりサイト全体を作り直す必要はありません。まず取り組んでいただきたいのは、更新の範囲を切り分けることです。

    • 診療時間・休診情報・スタッフ紹介など、事実が変われば直すべき箇所を洗い出す
    • そのうち、院内で直接直せる範囲と、制作会社に依頼が必要な範囲を分ける
    • 院内で直せる範囲については、誰が・どのくらいの頻度で確認するかを決めておく
    • この切り分けさえできていれば、「更新が止まっている」という状態そのものが、かなり減らせます。

      まとめ

      • ホームページの更新が止まる理由の多くは、時間ではなく「触れる範囲が分からない」ことにあります
      • すべてを制作会社に任せる設計は、かえって更新を止めてしまうことがあります
      • 更新の目的は「頻度を上げること」ではなく「実態と表示を一致させ続けること」です
      • まずは、院内で直せる範囲と専門知識が必要な範囲を切り分けることから始めてください
      • ご確認ください
        本コラムは、医療機関のホームページ運営に関する情報提供を目的としたものであり、特定の医療行為・治療効果について述べたものではありません。医療広告ガイドラインの解釈・適用については、必要に応じて所管の行政機関にご確認ください。

        ご確認ください

        本コラムは、医療機関のホームページ運営に関する情報提供を目的としたものであり、特定の医療行為・治療効果について述べたものではありません。 生成AIの動作や検索エンジンの仕様は変更される場合があり、本記事の内容が将来にわたって正確であることを保証するものではありません。 医療広告ガイドラインの解釈・適用については、必要に応じて所管の行政機関にご確認ください。